帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹ワクチン(シングリックス)とは

帯状疱疹ワクチンはワクチンで予防または重症化を防ぐことができます。帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛は、皮膚湿疹に分類される疾患のひとつで、つらい痛みで日常生活を困難にするリスクがあります。

帯状疱疹について

はじめて水痘帯状疱疹ウイルスに感染したときは、水ぼうそうになります。水ぼうそうが治った後もウイルスは身体の中に潜んでおり、加齢やストレスなどが引き金になり、ウイルスが再活動を行い、帯状疱疹を発生させます。50歳を超えてから発症率が高くなり、80歳までに3人に1人が罹患するといわれています。

帯状疱疹ワクチン(シングリックス)の特徴

このワクチンは、帯状疱疹の予防効果があります。このワクチンの接種により水痘帯状疱疹（すいとうたいじょうほうしん）ウイルスに対する抗体ができ、かかりにくくなります。ただし水痘（すいとう）（みずぼうそう）の予防を目的として用いることはできません。2か月間隔で2回接種（合計2本）ですが、予防効果90％以上／10年程度の効果の持続が見込まれます。

副反応について

注射した部位の痛み、吐き気、胸やけ、ふらつき、めまい、顔面蒼白、喉のかゆみ、動悸、息苦しい等の副反応が見られるケースがあります。3日～1週間で消失するのが一般的です。

接種前に確認すること

次の人は、このワクチンの接種を受けることはできません。 ・明らかに発熱（通常37.5℃以上）している人 ・ 重篤な急性疾患にかかっている人 ・ 過去にこのワクチンに含まれている成分でアナフィラキシーをおこしたことがある人 ・ 上記以外に医師が予防接種を行うことが不適当な状態にあると判断した人

スケジュール

１回0.5mLを2か月間隔で2回、筋肉内に接種します。医師が必要と認めた場合には、同時に他のワクチンの接種を受けることができます。